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東富士演習場返還からも逆境 静岡 高木・党御殿場市議訴え

(写真)演説をする日本共産党の高木理文御殿場市議

ロケット発射訓練に抗議

 静岡・東富士演習場で、米軍として初となる国道越えの長射程ロケット発射訓練が行われた27日、封鎖された静岡県裾野市側の交差点で抗議スタンディングが行われ、参加した市民や日本共産党と社民党の代表らが訴えました。高木理文(まさふみ)党御殿場市議のスピーチ(要旨)を紹介します。

 この間の、東富士演習場での国道超えロケット発射訓練をめぐっては、中谷元防衛省から「国道のトンネル化」という話が出てきました。この発言を見ても分かるように、防衛省はなんとしてもこの国道越えの訓練を続けていきたいんです。

 地元側は全体としてどのように考えているのかというと、訓練の中身というよりも、「この国道をストップすることが住民生活を巻き込んだ訓練になるから大きな問題だ」と主張しています。そうしたもとで今回、「苦渋の決断」だとして防衛省からの訓練要請を了承していました。

 私たちは、住民生活への影響という問題を大きく取り上げていくことと同時に、新しい訓練は地元にとって負担増になると訴えていきたい。特に、国との約束である米軍東富士演習場の全面返還からも逆行していますから、これは何としてもストップさせていく必要があると思います。

 高市政権の人事が発表されました。防衛省の政務官に入った若林洋平氏は御殿場市の前市長です。若林氏は市長時代、当時の環境大臣であった小泉進次郎氏からひと言もらったとして「御殿場市を環境センターにする」と施政方針演説で述べた時がありました。ところがその後、市長が変わったとたんにこの計画はなくなってしまいました。

 今回、小泉氏は防衛相に就任しました。防衛省のなかで、若林氏とペアになっているのは非常に危険な動きだと思っています。若林氏は、今の御殿場市長である勝又正美氏とも大きなつながりがあります。若林氏が政務官に入ったということは、東富士演習場をめぐる難しい局面を悪い方向で打開するためのテコ入れをするという意味もあるんではないかなと考えています。

 国の動きを注視しながら、私たちはこうした抗議などの活動をもっと広めていく必要があると思います。ご一緒に頑張りましょう。

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