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ロケット砲撃つな 静岡・東富士演習場米軍訓練に市民抗議

 静岡・東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)で27日、米軍が長射程ロケットの発射訓練を実施しました。午前と午後の2回に分けて、国道469号を一時封鎖して演習弾を計12発射撃。「ドン」という大きなさく裂音が周辺に響き渡りました。裾野市側の、封鎖された国道近くの交差点では御殿場平和委員会と裾野市平和委員会が呼びかけて抗議スタンディングを実施し、「ロケット砲を撃つな!」と怒りの拳を上げました。

 米軍が訓練で使用した装備は、高機動ロケット砲システム(HIMARS)です。午前中に8発、午後に4発射撃しました。国道を封鎖しての訓練は、7日に陸上自衛隊が同演習場で行なった多連装ロケット砲システム(MLRS)の射撃訓練に続くものです。

 スタンディングには50人以上が参加しました。日本平和委員会の千坂純事務局長も駆け付け、「自衛隊と米軍が一体となって他国を攻撃するための訓練をする。その一大拠点に、東富士演習場がされようとしています」と指摘。反対する声を全国で上げていこうと訴えました。

 御殿場平和委員会の渡邊希一事務局長は、今回の訓練をめぐって地元側が「苦渋の決断」「一回限り」として了承したと説明。「しかし防衛省は、首を縦に振ったわけではありません。こうした訓練が日常化しないか懸念しています。監視を続け、反対の声を上げ続けます」と語りました。

 スタンディングには日本共産党静岡県委員会から鈴木ちか常任委員、高木理文御殿場市議らが参加。社民党静岡県連合から鈴井孝雄幹事長が参加しました。

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