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静岡市清水区に平和資料館開館/平和の種育てる拠点に

 地域の戦争の記憶を継承し、平和の尊さを伝えようと静岡市清水区に「清水平和資料館」が開館しました。8日には、建物の落成を記念した記念イベントが開かれ、小学生によるブラスバンド演奏や戦争体験者による語りなどの多彩な催しに、地元住民150人が詰めかけ、開館への期待を寄せました。

 同資料館が立つ清水区(旧清水市)は、1945年7月7日に米軍の焼夷(しょうい)弾による空襲で市街の500%が焼失し、151人の命が奪われました。また同月31日には海からの艦砲射撃で44人が犠牲になり、壊滅的な被害を受けました。

地域交流の場

資料館の運営メンバーは、地元の教員や市民でつくる「清水の平和を考える会」として30年ほど前から 公共施設で「戦争展」を開催し、清水空襲の歴史などを伝えてきました。活動を続ける中で、日常的に来場者と交流したり、学んだりする「拠点」の必要性を感じ、資料館の建設に至りました。

 同館事務局の小長谷敦史さんは今後について、同市葵区にある「静岡平和資料センター」と協力しながらパネル展示や戦争遺品をそろえ、今月下旬には開館を目指したいと言います。「常設展示に加え、戦争関連の企画展や学習会、地域の文化行事やマルシェなども開き、交流の場として活用していきたい」と語ります。

高校生が協力

 資料館設立には清水区内にある静岡サレジオ高校の生徒たちも協力しました。 開館記念イベントでも、平和を願う歌の合唱や、93歳の「清水空襲」体験者とのトークセッションの司会を務めるなど重要な役割を果たしました。

 合唱を披露した静岡サレジオ中学・高等学校コーラス部の高校2年生は「この資料館は、僕たちを含めた戦争を知らない世代に戦争の残酷さやつらさを伝えるものだと思います。清水空襲の史実を県外の人にも知ってほしい」と語りました。今後も同校はSNSを使った発信などで資料館をサポートしていく予定です。

 資料館理事長の小畑雪江さん(89)は開館イベントで、戦時中に1歳の妹を餓死で亡くした体験を、声を詰まらせながら語りました。「戦争は大きな犯罪です。これからの子どもたちに私のような思いをさせたくありません。資料館にたくさんの人に足を運んでもらい、私たちと一緒に和の種を育てていただきたい」

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