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憲法守りあらたな戦前にさせない 全国で集会 東京2万5000人

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岸田大軍拡ストップ―この一点で国民的大運動を起こそう

志位委員長あいさつ 4野党と市民・学者らスピーチ

プラカードを掲げて、アピールする2023憲法大集会の参加者=3日、東京都江東区

 

 憲法施行から76年を迎えた3日、憲法を守り生かそうと全国で集会やデモが行われました。東京・有明防災公園で開かれた集会には、新型コロナ流行以降で最大規模となる2万5000人(主催者発表)が参加。日本共産党の志位和夫委員長をはじめ4野党の代表と一緒に、日本を「あらたな戦前にさせない」とアピールしました。集会後、パレードしました。

 同集会実行委員会の高田健さん(総がかり行動実行委員会共同代表)があいさつし、岸田政権は敵基地攻撃能力の保有を明記した安保3文書を閣議決定するなど戦争の準備をしているが、「やるべきは平和の準備です」と強調。岸田首相が来年9月までの任期中に改憲を目指すと公言したことに触れ、「全国でたたかい、阻止しよう」と呼びかけました。

 共産党の志位氏、立憲民主党の西村智奈美代表代行、れいわ新選組の櫛渕万里共同代表、社民党の福島瑞穂党首があいさつ。参加者と一緒に壇上から「敵基地攻撃能力いらない」などと書かれたプラカードを掲げました。

 志位氏は、岸田政権が進める大軍拡について、「憲法9条も、『専守防衛』もかなぐり捨て、日本を他国の領土を攻撃する『戦争国家』に変える―これが正体だ」と告発。5年間で43兆円の軍事費を捻出するための「軍拡財源法案」のでたらめな中身を批判し、「平和も暮らしも壊す岸田政権の大軍拡ストップ―この一点で立場の違いを超えて大同団結して、この憲法記念日を出発点にして、国民的大運動を起こそう」と訴えました。

 志位氏が、「戦争の準備ではなく、平和の準備を――そのために力を合わせましょう」と訴えると会場から大きな拍手と歓声が湧き起こりました。

 市民3氏によるメインスピーチで、室蘭工業大学教授の清末愛砂さんは、物価高騰の中で賃金の大幅引き上げは実現しない一方、軍事費は約43兆円に増額されようとしていると語り、「力あるものが、力ないものを踏みにじろうとしています」と告発。「あらたな戦前」をとめるために、つながりながら、よりよい社会を求めていこうと話しました。市民連合から、佐々木寛さん(市民連合@新潟共同代表)が連帯あいさつしました。

 集会後のパレードでは、日本共産党の小池晃書記局長らも参加しました。

 6歳の子どもと参加した東京都調布市に住む女性(45)は、「今の政治は私たちの命より経済や軍拡を優先していると、危機感を感じて来ました。『憲法を守り生かせ』と迫りたい」と語りました。

 

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