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「ポストコロナ」を展望し共闘の豊かな発展を 志位委員長が枝野立民代表と対談 インターネット番組

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(写真)オンラインで議論する(上段中央から時計回りに)志位、古井、高塚、伊藤、枝野の各氏

 日本共産党の志位和夫委員長は28日、立憲民主党の枝野幸男代表とともに若い世代が疑問をぶつけるオンラインイベントに出演し「アフターコロナの政治を若者はどう見るべきか」をテーマに、今後の社会変化の方向や政治転換の展望について議論しました。イベントは、ネットメディアの「POTETO」「PoliPoli」と毎日新聞の共催。「毎日」の高塚保政治部長が司会を務めました。

 志位氏はコロナ危機のもとで、「世界でも日本でも新自由主義が破たんした。市場原理主義、規制緩和万能、福祉切り捨て、自己責任の押しつけの社会でいいのかと、多くの人々が感じ始めている」と強調。政治の転換のために、野党が魅力ある新しい政治の旗印を示すことが不可欠だとしたうえで、野党共闘で積み上げてきた13項目の共通政策合意に加え、「ポストコロナを展望して、自己責任でなく、人々が支え合う社会をめざし、豊かなビジョンをつくりたい」と語りました。

 枝野代表も「自己責任から抜け出し、人々が支え合い、適切な再配分を行う社会と政治のあり方が必要だ」とし、みんなでやりましょうという「枝野私案」を(29日に)発表すると表明。その中身として、新自由主義型の社会を抜け出し、信頼できる機能する政府、環境問題も含めた未来志向の経済、一極集中のもろさを克服する分散型社会の構築という「骨格」を示しました。

 枝野氏が、コロナ危機の中で、医療や介護、保健所など「社会保障制度が小さすぎる」ことが明確になったと述べ、志位氏は「社会保障を削り、自治体の合併を進める、『小さな政府』という言い方で公的セクターを削ってくるやり方が失敗した」と述べました。

 また志位氏は、新自由主義の問題の指摘につづけて、「人間と自然との関係が危なくなっている」と提起。「人間による無秩序な生態系への侵入、地球温暖化で熱帯雨林の減少が続き、野生動物と人間の距離が狭まり、新しい感染症が多発している」とし、「利潤第一ではなく、環境と人間が調和をもったあり方へと変えていかないと人類の未来はない」と強調しました。そのうえで「こういう課題も野党で協力して旗が立てられたらいい」と語りました。

新しい進路を旗印に

声上げれば政治は変わる

志位委員の「魅力ある共闘の旗印が必要だ」という提起に、主催の若者は「共感する」と答え、「立憲民主党と共産党が若い人に希望を持たせるためにどういうことをしていきたいか」と質問。

 枝野幸男代表は「昨年の大学入試問題でも、コロナの中での10万円の給付問題でも、学生さんへの支援でも、国民の皆さんが声をあげ、野党がそろって要求したら変わるという実績の積み重ねが大事」と指摘しました。

 志位氏は「検察庁法改定問題でもツイッターデモが起こり、野党党首もそろってツイッター動画を流した。フィジカルディスタンス(体と体の距離)の中で、新しい連帯がこうして広がって世の中が動いたことは初めてのことであり、希望ある流れだと思う」と語りました。

命を支える社会に

 また若者からコロナの中で人口密度の高い都市部に対し、「地方に新しい価値が生まれるなどの変化がある」と問われ、志位氏は「産業や経済のあり方も、命にかかわる大事なものは自給する、全部を国内でつくれなくても自給の経済圏でやっていくという方向に変わっていくことが必要ではないか」として、食料自給率を高めること、地産地消の自然エネルギーへの転換、医療・介護物資の国内生産の強化などをあげました。

総選挙で勝つために

 若者の代表から、コロナを経て、これから次の選挙に向けて野党のどこを見ていけばよいかと質問が出されました。

 枝野氏は「自己責任で競争万能じゃだめだと警鐘を鳴らしてきた。それとは違う社会をつくってきたために今の危機があるという経過を見てほしい」と強調。志位氏が「警鐘という点では、保健所や国立感染症研究所や地方衛生研究所、医師数を削っていけば危ないと言ってきたのは野党だ」と応じると、枝野氏は「(そこは)やっぱり共産党さんが一番早い段階からしっかりと言ってきた」と言葉を発しました。

 志位氏は「そういう大切なところを削るのはおかしいと言ってきたし、そこを転換しようと、枝野さんとも意見が一致していると思う。そこをアフターコロナの、新しい別の進路として野党が出していく。そして今は話し合いの途中ですが、共通の旗印を立てて、野党連合政権をつくって今度の総選挙に勝ちたい」と語りました。

危機を転機に―感染症は歴史を変える契機になってきた

 最後に志位氏は、「若い人に、歴史の大きな視野でものを見る目をぜひ養ってほしい」として、感染症が人類の歴史に果たした役割について言及。14世紀のヨーロッパで流行したペストによって人口が3分の1に減少し、農村の労働者の賃金が高騰するなかで、歴史上はじめての「労働者規制法」が作られたという話がマルクスの『資本論』に出てくると紹介し、「ペストの惨禍は結果として中世の農奴制没落のきっかけとなり、資本主義の扉を開いた。歴史を変える契機になったのです」と語りました。

 志位氏は、「今のパンデミック、これは非常に深刻な危機で、犠牲を最小限にして収束をはからなければならないけれども、この中で、いろいろな社会の矛盾が顕在化し激化している。その危機を乗り越えた後に、社会を大きく前に進め、もっと良い日本、もっと良い世界をつくっていくようにしなければならないし、そういう契機にしていくことが必要だと思います」と述べました。

 対談はツイッターアカウント「毎日政治プレミア」(https://twitter.com/seijipremier)から視聴できます。

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