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衆院静岡4区補選 市民と野党の統一候補に しまづ氏勝利へ小池書記局長訴え

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 望月義夫元環境相の死去に伴う衆院静岡4区補選(4月14日告示、26日投票予定)に立候補を表明している日本共産党の、しまづ幸広前衆院議員の勝利をめざし、小池晃書記局長は16日、静岡市で街頭宣伝し「中部電力・浜岡原発廃炉を掲げる候補はしまづさんだけ。野党統一候補に押し上げ、自民党との直接対決に勝たせて」と訴えました。冷たい雨の中、聴衆が最後まで聞き入り熱く激励しました。

 小池氏は、新型コロナウイルスの感染拡大について、「国内で海外渡航歴のない人でも発症が増えている。日本の対策も水際から、国内感染拡大防止と、病院での治療態勢の確立のための支援へ、補正予算を組んででも、全力をあげる時期だ」と指摘。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客と直接連絡を取り合うなかで「船内で厚生労働省からの説明がない」との声を受け、厚労省に改善を要求したとし、「共産党は政府対応の問題点は厳しく指摘すると同時に、党派を超えて対応にあたり、国民の命を守ることに全力を尽くす」と決意を述べました。

 加えて、感染拡大に乗じて「緊急事態条項」を設ける改憲を自民党などが主張していることを「まさに火事場泥棒だ」と批判しました。同条項は、国会に諮らず政府に強い権限を与えて人権を制限する「戒厳令」だと告発し、行き過ぎた人権制限と情報統制がいかに危険かは「ダイヤモンド・プリンセス号」での事態が証明していると指摘。「危機のときこそ情報公開し、現場に権限を移すことが必要だ」と訴えました。

 小池氏は、しまづ氏が浜岡原発の危険を東日本大震災・原発事故前から告発し国会で廃炉を迫り、避難計画を自治体に丸投げする国を追及してきたことを紹介。「しまづ氏勝利で浜岡原発廃炉を」と訴えました。

 小池氏は、しまづ氏が暮らしの問題では、国会で、最低賃金の地域格差を告発していたことを紹介。静岡の最低賃金が時給885円で、隣の神奈川県(1011円)と比べ126円の差があることを指摘し、中小企業支援を強化して、全国どこでも最低賃金時給1000円を実現し、1500円へと訴えました。

 カジノ汚職問題では、しまづ氏が2016年にカジノ解禁法が強行された際、当時内閣委員会委員長だった秋元司被告のもとで厳しく追及し、深夜に及んだ本会議では反対の論陣を張ったことを紹介。リニア新幹線計画でも、しまづ氏は、環境委員会で故・望月環境相に「水枯れ」問題を指摘し計画凍結を迫るなど奮闘してきたと述べ、「補選は、総選挙の前哨戦ともいえる重要な選挙。市民と野党の共闘でしまづさんを勝利させ、国会で大活躍してもらおう」と呼びかけました。

 しまづ氏は「日本を壊す安倍内閣に引導を渡す。国会へ必ず戻り、人の不幸の上に成り立つカジノを許さず、浜岡原発廃炉、消費税5%への減税、全国一律の最低賃金の実現など安心して希望が持てる社会をつくる」と決意を述べました。

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