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9/6主張 自民党と統一協会

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議員まかせの点検は無責任だ

自民党は、党所属国会議員を対象にした統一協会との接点確認の結果を今週公表するとしています。岸田文雄首相は「国民にしっかり説明していかなければならない」(4日、新潟市での記者会見)と言います。しかし、党としての調査はせず、祝電送付や選挙支援などの有無を各議員に記載させ、集計した概要を公表するというやり方にすぎません。メディアの世論調査では、この手法では全容解明はされないという回答が89%(4日のJNN調査)にのぼり、国民は不信を募らせています。おざなりの接点確認では、国民に説明責任を果たすことにはなりません。

安倍氏について調査せよ

 関係確認の回答期限は2日でした。不十分な記述が多いため、公表が週後半にずれ込むと報じられています。自民党の茂木敏充幹事長が「調査ではない」「各議員に点検するよう要請をしている」と述べたように、党の責任で全体像を明らかにするものではありません。そもそも「自民党として、旧統一教会及び関連団体と一切の組織的関わりがないことは、すでに確認済み」(茂木氏)としていること自体が、全容解明に背を向けていることを示しています。

 質問項目も▽会合への祝電等の送付▽広報紙誌へのインタビュー等の掲載▽会合への出席▽選挙支援の依頼や支援―など表面的関係のチェックです。接点を持った目的や、どう反省しているかなど立ち入った説明は求めていません。

 重大なことは、統一協会と最も深刻な癒着関係にあった安倍晋三元首相についての調査を故人だから「限界がある」と除外していることです。安倍氏は2021年9月、統一協会系の関連団体の大規模集会にビデオメッセージを送り「敬意を表します」などと演説しています。安倍氏は06年5月にも官房長官の肩書で同団体に祝電を送っています。自民党と統一協会が半世紀にわたり深い関係を築いてきた中心は、安倍氏が会長だった派閥「清和会」の流れです。

 統一協会と表裏一体の「国際勝共連合」を日本に引き入れ、活動を支えたのは安倍氏の祖父・岸信介元首相らでした。統一協会との関係がある自民党議員を所属派閥別に見ると清和会が最多とされます。同団体との関係で頂点にいた安倍氏についてなぜ調査をしないのか。「これは真剣に反省しているかどうかの試金石」(日本共産党の小池晃書記局長)です。自民党は態度を改めるべきです。

 接点確認では2日時点で衆参両院議長以外の379人から回答があったと報じられています。細田博之衆院議長が対象外だとしたら大問題です。細田氏は安倍氏の前の清和会会長です。19年には統一協会系の行事に出席し、「意義深い」などとスピーチしています。厳格に調査すべきです。

 自民党の少なくない地方議員も統一協会と関係を持っており、調べる対象を国会議員に限定することは全容の解明にはなりません。

「名称変更」経過解明を

 統一協会の「名称変更」の経過をめぐる文書が黒塗りのままなのも疑念を深めています。政権の関与の究明は欠かせません。国民の多くは、自民党は統一協会と「関係を断つことができると思わない」(72%)とみています(「読売」世論調査5日付)。この声を真摯(しんし)に受け止めるべきです。

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