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リニア・原発・五輪 違いクッキリ―川勝氏押し上げ 静岡県知事選 

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市民と「ひじタッチ」をする川勝氏=17日、浜松市北区

 20日投票の静岡県知事選は、日本共産党が自主支援する現職の川勝平太候補(72)と自民党推薦の岩井茂樹候補(53)が激戦を繰り広げています。日本共産党は「国民不在の自民党政治にノーの審判をくだし、総選挙で政権交代を実現しよう」と川勝氏の押し上げに奮闘しています。

 選挙戦の中で、両候補の違いはいっそう鮮明になっています。

推進の自民候補

 リニア中央新幹線について、川勝氏は「一度立ち止まり見直すべき。命の水、南アルプスの自然を守るという姿勢は譲れない」と立場をはっきりさせている一方、岩井氏は「環境保全と経済性をJR東海が両立できるのであれば事業として成立する」と述べています。(「朝日」11日付)

 中部電力浜岡原発の再稼働では、川勝氏は「使用済み核燃料の処理方法が確立されていないなどの課題があり、再稼働を考える状況にない」、岩井氏は「使用済み核燃料の対策は安全かつ適切に国と事業者が責任を持ってとりくむべき」だとしています。(「中日」8日付)

 五輪開催では、川勝氏は「感染拡大により無理だと判断する状況ならば中止・延期もやむをえない」、岩井氏は「県としても開催にむけて徹底した感染予防対策を施し…最大限の準備を行うべき」だとなっています。(「静岡」10日付)

総選挙で躍進を

 対話の中では、「菅首相のお墨付き」の候補者では「推せない」とか、「自民党の知事じゃ、国にハッキリものが言えない」などの反応が返ってきています。

 浜松市中区の日本共産党西部支部では、リニア工事による水の問題とともに、浜岡原発の再稼働で話題になることが多く、「浜岡でもし事故が起これば安全な避難なんて絶対にできない」「福島原発事故で、原発が安全というのは大ウソだった」「いまだに故郷に帰れない人が何万人もいるのに、全国で再稼働が進められて腹立たしい」など川勝氏への支持を広げています。

 菅政権の無為無策のコロナ対策や「人の命より五輪開催」に怒りの声も寄せられ、「知事選で勝利し、総選挙で共産党の躍進と野党連合政権実現で命を守る政治にしていこう」と訴えています。

 支部長は「この地域にはJR東海の工場があり、管理職が自民推薦候補のパンフレットをもって走り回っている。町内会にも自民の県議や市議が次つぎ来ている。何としても川勝氏を押し上げ、都議選、総選挙勝利につなげていきたい」と話しています

(「しんぶん赤旗」18日付 東海・北陸信越のページより)

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