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新型コロナ対応 女性首脳に存在感 決断力 積極的な情報公開 弱者に寄り添う姿勢

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新型コロナウイルスへの対応に成功している世界の女性首脳たち。国連のバチェレ人権高等弁務官も言及し、メディアでも特集が組まれるなど注目が集まっています。評価されているのが、決断力の早さや積極的な情報公開、弱者に寄り添う姿勢。米紙は、女性指導者のこれまでの努力が実を結び、命を救っていると指摘しました。

 筆頭に挙げられているのは台湾の蔡英文(さい・えいぶん)総統です。昨年12月の流行初期の段階から感染防止に向けた措置を講じました。感染症センターの早期設置、市民への情報提供、医療用マスクの生産・供給の管理などを実施。米誌『タイム』への寄稿文で、被害を抑えられている背景に専門家や民間、社会全体の連携があったと述べました。

 ニュージーランドのアーダーン首相は、感染流行の早い段階から出入国の原則禁止による“鎖国”を実施。連日、専門家と記者会見を開いて状況を説明し、最大の警戒態勢を敷いた時も会見で理由を明確に示しました。

 北欧デンマークのフレデリクセン首相は学校を休校にした際、子ども向けの記者会見を開催しました。自宅待機中に外に出てもいいのか、夏休みは減ってしまうのかなど子どもたちの質問に丁寧に答えました。ノルウェーのソルベルグ首相は隣国にならってテレビを通じ子どもたちと対話。「いまは怖がってもいい。でも多くの人にとって危険なウイルスではありません」と語りかけました。

 米CNNテレビは、専門家の警告を軽視し対策が遅れた「科学否定主義者の男たち」としてトランプ米大統領やジョンソン英首相と対比。女性指導者の措置が十分だったと言うのは時期尚早かもしれないと前置きしつつ「不釣り合いなほど素早く断固として行動した指導者の多くが女性だった」と指摘しました。さらに選挙で選ばれた国・地域の首脳152人のうち女性はわずか10人(2020年1月現在)にすぎず、ジェンダー平等が世界の公衆衛生と安全保障にとって重要であることを強調しています。

 米紙ワシントン・ポストに寄稿したハーバード大のゾーイ・マークス講師は、女性指導者の成功を「生物学」で説明することを戒め、「良い政策を持ち、透明性のある対話と情報共有をし、聞く耳を持つ指導者」だったからだと指摘。一方で、男性中心の政治の世界で「女性指導者たちはより民主的で、より協力的で、より思いやりのある話し手であることを習得してきた。彼女らの努力は、いま生死を分ける問題で実を結んでいる」と強調しました。

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